新学期から3週間。こどものダラダラした姿にイライラしてしまう土曜の夜は、親御さんの心が限界を迎えているサインです

保護者の心の整理

新学期がスタートしてから3週間が経過し、4月も終盤を迎えました。

来週の後半からは、いよいよカレンダー通りのゴールデンウィーク(GW)が待っていますね。

毎朝の葛藤や学校とのやり取りなど、張り詰めた糸の上を歩くようなこの3週間をなんとか乗り切ってきた親御さん。

今週も本当にお疲れ様でした。

平日が終わり、ホッと一息つけるはずの週末の夜。

しかし、リビングで一日中パジャマのままゴロゴロしていたり、ずっとゲームやスマホを見ていたりするこどもの姿を見て、親御さんの心にふと、黒い感情が湧き上がってくることはないでしょうか。

「平日は休むにしても、せめて休みの日くらいシャキッとしたら?」
「いつまでこうしてダラダラしているんだろう」

今回は、そんな風についこどもに対してイライラしてしまう週末の夜の「親の心の揺れ」と、その正しい受け止め方についてお話しします。

そのイライラは、愛情不足ではなく「親のSOS」です

こどもにイライラして、ついキツい言葉をかけてしまった後、多くの親御さんは「休ませてあげなきゃいけないのに、また怒ってしまった」「私ってなんて冷たい親なんだろう」と激しい自己嫌悪に陥ってしまいます。

しかし、どうかご自身を責めないでください。

滋賀県が過去に実施した不登校に関する調査でも、こどもが学校を休み始めた際に「イライラ感が増大した」と答えた保護者は7割弱にものぼっています。

このイライラは、親としての愛情が足りないから起きるわけではありません。

「こどもの将来への見えない不安」や「終わりの見えないサポート」によって、親御さん自身の心身のエネルギーが極限まで削られ、限界を迎えているからこそ鳴り響く「心のSOSサイン(自然な防衛反応)」なのです。

こどもの「ダラダラ」は、順調にエネルギーを補充している証拠

一方で、家の中でダラダラと何もしないこどもの姿を見ると、「このままでは一生ダメになってしまうのでは」と不安になるお気持ちも痛いほどよく分かります。

不登校の回復過程にはいくつかの段階がありますが、学校に行けなくなって家で一日中寝ていたり、部屋にこもったりしている時期は「エネルギー補充(無為)期」と呼ばれ、枯渇した心身のエネルギーを溜め直すための非常に重要なプロセスです。

外の世界(学校)で着ていた重たい鎧を脱ぎ捨て、親の前で「だらしない素の自分」をさらけ出せているということは、それだけご家庭がこどもにとって「心から安心できる安全基地」として機能している証拠でもあります。

「何もしないこと」が、今のこの子にとって一番必要な仕事なんだな、と少しだけ視点を変えて見守ってあげてください。

今夜はこどもから離れ、親御さん自身が休む時間を

「頭では分かっていても、どうしても目の前でダラダラされるとイライラが抑えられない」

そんな時は、無理に同じ空間でこどもを見守り続ける必要はありません。

イライラが爆発しそうになったら、こどもからスッと物理的に距離を置いてください。

別の部屋に行ったり、キッチンでお茶を淹れたり、少し外の空気を吸いに出たりしても構いません。

「今、私は限界サインが出ているから、親という役割をいったんお休みして自分を優先しよう(レスパイト)」と、ご自身に休養の許可を出してあげるのです。

不登校は「家族の危機」であり、こどものエネルギー回復には、まず親御さん自身が笑顔とゆとりを取り戻すことが何よりも不可欠です。

もし、一人で感情のコントロールができず、孤立感で押しつぶされそうになった時は、どうかご家庭だけで抱え込まずにティーンズ・プレイスにご相談ください。

私たちは、親御さんが「いい親」を演じず、不安やイライラをそのまま吐き出せる安全な場所でありたいと願っています。

単発相談などもご活用いただき、一緒に絡まった心を整理していきましょう。

4月終盤の土曜日の夜。

今夜はこどものことは少し横に置いて、親御さんご自身の心を静かに休ませてあげてくださいね。

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