【不登校】話題のドラマ第3話から考える。「良かれと思って」の過干渉と、こどもの心の見守り方

不登校支援の考え方

話題のフリースクールドラマ、第3話が放送されましたね。

第1話の「なんとなく学校に合わない」、第2話の「学校行事の負荷」と続き、今回は不登校支援において避けては通れない「家庭内の課題(親が原因の不登校)」がテーマでした。

主人公のタツキ自身にも似た過去があるようで、非常にセンシティブながらもリアルな内容が描かれていました。

今回は、この第3話の感想と、専門家としての見立てをお話ししたいと思います。

「いい子」を演じ続け、自分の色を見失う苦しさ

今回のエピソードの核となっていたのは、親の「過干渉」でした。

親の「良かれと思って」の行動がこどもを苦しめているものの、こども自身が「物わかりの良いこども」を演じてしまい、親もその苦しさに気づけないという悪循環。

劇中で自分の好きな色がわからなくなっていた状態から、最後に「青が好き」と言えた場面はとても印象的でした。

「自分の本当の思いが見えなくなっている」状態から感情が爆発してしまう姿は、不登校支援の現場でもよく見られるリアルな姿です。

見過ごされがちな「きょうだい」の課題

また、劇中であまりフォーカスされていませんでしたが、もう一つ気になったのが「出来の良い姉の存在」です。

彼女の存在は寧々の視点から見ると自分をより惨めに感じさせるコンプレックスです。

しかし、両親の関心がすべて不登校の妹に向かってしまい、姉が放置されているようにも見えました。

もしそうであれば、姉のほうも「自分を見てくれない」という深い苦しさを抱えている可能性があります。

不登校は家族全体の問題であり、「きょうだい」が抱える課題も、支援においては非常に重要なテーマとなります。

「引きこもりを楽しんでいる」時期の正しい見立て

「引きこもりを楽しんでいる」という台詞がありました。

タツキは息子を無理やり部屋から連れ出そうとし、結果としてメンタルを病ませてしまいました。

元妻の「あの子のことを思うなら関わらないで」という言葉が、その罪の重さを物語っています。

不登校の回復過程にはいくつかの段階がありますが、息子さんの当時の状態は「不登校の7段階」でいうところの「第2段階(悩み苦しむ時期)」から「第3段階(エネルギー補充・無為期)」にあたると推測できます。

この時期は、部屋にこもって一日中寝たりしながら、枯渇した心身のエネルギーを溜め直すための、極めて重要な休息の時期です。

無理に外へ連れ出すことは、一番避けるべき対応でした。

また、過去回想だけだと「引きこもりを楽しんでいる」というふうには見えないので、もしかするとタツキが関わる前は、「第4段階(エネルギー再活性期)」だったのかもしれません。

親が変われば未来は変わる。次回への期待

次回は、とうとうタツキの過去が描かれます。

引きこもり状態だった頃の息子と、現在の息子を同じ子役が演じていたことから、タツキはかなり短期間で会社員からフリースクールの代表へと転身したと考えられます。

不登校の息子を無理やり連れ出そうとしていた父親が、なぜ「甘すぎる!」と言われるほどのフリースクール代表になれたのか。

黒髪から金髪に変わったのも、まずは「形(外見)」から変わろうという意識の現れなのかもしれません。

親が世間体というしがらみから解放されて変わっていけば、こどもとの関係も変わる。

そんな希望の答え合わせができる次回を、楽しみに待ちたいと思います。

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