「GW、どこにも連れて行けない…」世間のレジャー話に焦る月曜夜に、親が手放すべき罪悪感

保護者の心の整理

今週も1週間が始まりましたね。

今日もお疲れ様です。

カレンダー通りであれば、今週末からいよいよゴールデンウィーク(GW)の大型連休に突入します。

この時期、職場やご近所で「連休はどこかに出かけるの?」と聞かれたり、テレビやスマホから「GWのおすすめレジャースポット」といった情報が次々と流れてきたりしませんか?

そんな世間が浮き足立つ空気に触れるたび、不登校や行き渋りのお子さんを持つ親御さんの心には、冷たい石のような感情が重くのしかかってくるのではないでしょうか。

「うちはどこにも連れて行ってあげられない」
「せっかくの休みなのに、家でゲームばかりさせていていいのだろうか」
「こどもに楽しい思い出を作ってあげられない私は、ダメな親なんじゃないか」

今回は、そんな月曜日の夜に親御さんを苦しめる「連休前の見えない罪悪感」と、その手放し方についてお話ししたいと思います。

「世間の当たり前」が一番のプレッシャーになる時期

こどもが不登校になると、平日の昼間に家にいることへのプレッシャーに苦しめられますが、実は「世間の大型連休」もまた、別のベクトルの苦しさを生み出します。

それは、「お休みの日には家族でお出かけをして、思い出を作るのが“普通”だ」という、世間一般の当たり前との比較です。

親御さんは、外の世界(職場やママ友との会話など)で、自分たちがいかに「世間の普通」から外れてしまっているかを突きつけられます。

悪気のない「連休の予定は?」という質問に作り笑いで答えながら、深く傷つき、疎外感と罪悪感を募らせていくのです。

エネルギー補充期のこどもに「お出かけ」は高すぎるハードル

しかし、どうかご自身を責めないでください。

どこにも連れて行けないのは、親御さんの愛情や努力が足りないからではありません。

不登校のプロセスにおいて、学校に行けず家で一日中寝ていたり、部屋にこもったりしている時期は「エネルギー補充(無為)期」と呼ばれます。

この時期のこどもは、心身のエネルギーが枯渇し、家の中で何とか自分を保っている状態です。

そんな極限状態のこどもにとって、外に出かけること、ましてや人混みの中でレジャーを楽しむことなどは、想像を絶するエネルギーを消費する「高すぎる険しい壁」なのです。

今、一番のレジャーは「家で安心して何もしないこと」

教育機会確保法という法律でも、こどもには状況に応じて「休養の必要性」があると認められています。

エネルギーが空っぽになっているこどもにとって、今一番必要なレジャーは、遊園地に行くことでも旅行に行くことでもありません。

「家の中で、親から何も急かされず、安心して何もしないこと」です。

「せっかくの休みなのに」という大人の時間感覚はいったん横に置き、家でゲームをしたり、ダラダラしたりしているこどもの姿を見たら、「今はしっかりエネルギーを溜めるという、一番大切な仕事をしているんだな」と肯定的に捉えてあげてください。

親御さん自身も「世間との比較」をお休みする連休に

そして何よりお伝えしたいのは、親御さんご自身の心についてです。

不登校は「家族の危機」であり、親御さんもまた、終わりの見えない不安の中で極限のストレスを抱え、孤立感を深めています。

「こどもをどこかに連れて行かなければ」という世間からのプレッシャーは、そんな親御さんの残り少ないエネルギーをさらに奪ってしまいます。

このGWは、「世間の連休の過ごし方」に合わせる必要はありません。

旅行に行かなくても、特別な思い出を作れなくても、それでいいのです。

親御さん自身も「いい親でいなければ」という役割をお休みして、家で一緒にダラダラする時間(レスパイト)をたっぷりとってください。

親御さんが罪悪感を手放し、家の中でホッと肩の力を抜いて笑ってくれていること。

それこそが、こどもにとって何よりの安心環境(安全基地)に繋がります。

「どうしても周りと比べてしまって苦しい」
「連休中、こどもとどう過ごせばいいか不安」

もしそんな風に孤独を感じた時は、どうかご家庭だけで抱え込まず、ティーンズ・プレイスにご相談ください。

単発相談なども通じて、一緒に絡まった心を整理するお手伝いをさせていただきます。

今夜はテレビやスマホの「GW特集」はそっと閉じて、温かい飲み物でも飲みながら、ご自身の心を労ってあげてくださいね。

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