もうすぐGW。「学校どう?」という親戚の悪気ない質問から不登校のこどもを守るための「環境調整」

こどもへの関わり方と実践

新学期が始まって2週間が過ぎました。

少しずつゴールデンウィーク(GW)の足音が近づいてきましたね。

連休中に、実家に帰省したり、親戚と集まったりする予定を立てているご家庭もあるかもしれません。

昨日の記事では、親御さん自身の「GW明けへの期待」を手放すことの大切さをお伝えしました。

今回は、家の外(親戚づきあい)に潜むプレッシャーから、こどもの心を守るための「環境調整」についてお話しします。

親戚の「悪気ない質問」が、こどもの心を深くえぐる

GWやお盆、お正月など、親戚が集まる場で必ずと言っていいほど飛び交うのが、こどもに対するこんな質問です。

「何年生になったの? 新しいクラスはどう?」
「部活は何に入ったの?」
「勉強、頑張ってる?」

質問している祖父母や親戚の方に、悪気はまったくありません。

久しぶりに会うこどもの成長を喜ぶ、純粋な愛情からの言葉です。

しかし、不登校や行き渋りの状態にあり、学校に行けない自分を強く責めているこどもにとって、この何気ない質問は「刃(やいば)」のように心を深くえぐります。

答えに窮して固まってしまったり、その場は作り笑いでやり過ごしたものの、帰宅後にエネルギーが完全に漏れ出て寝込んでしまったり……。

親戚の集まりが引き金となって、こどもの状態がガクッと崩れてしまうケースは、連休明けの不登校支援の現場で非常に多く見られます。

社会福祉士の視点:親が「クッション役(環境調整)」になる

では、連休中の親戚づきあいはすべて避けるべきなのでしょうか。

もちろん、こどもの状態が極めて不安定で、外に出るエネルギーがない場合は「今年は家でゆっくり過ごす」という選択が最善です。

しかし、もしこども自身に「おじいちゃんやおばあちゃんには会いたい」「いとこと遊びたい」という気持ちがあるのなら、親御さんの出番です。

私のような社会福祉士(ソーシャルワーカー)が支援の現場で最も大切にするスキルの一つに、こどもが過ごしやすいように周囲の環境を整える「環境調整」があります。

これをGWの帰省に応用し、親御さんが事前に親戚に対して「根回し(環境調整)」をしておくのです。

事前に伝えておきたい「3つのお願い」

帰省する前日までに、祖父母や親戚に電話やLINEなどで、以下のようにお願いをしておきましょう。

  1. 今の状況をシンプルに伝える 「実は今、少し学校をお休みしていて、家でゆっくりエネルギーを貯めている時期なんだ」
  2. 学校の話題に触れないでほしいとお願いする 「本人は学校の話題を出されると辛くなってしまうから、『学校どう?』『勉強は?』という質問は、今回はお休みしてもらえるかな」
  3. いつも通り接してほしいとお願いする 「腫れ物扱いせず、昔と同じように一緒に遊んだり、好きなゲームの話をしたりしてくれたら、本人が一番安心できるよ」

身内に不登校の現状を打ち明けるのは、親御さんにとっても勇気がいることです。

「甘やかしていると言われるのでは」と不安になるかもしれません。

しかし、この親の先回りの「根回し」こそが、家の外でもこどもの安全基地を守る最強の防波堤になります。

どこに行っても「親は自分の絶対的な味方だ」という安心感

事前に環境調整をしておけば、こどもは親戚の家でも「学校のことを聞かれない」という安心感の中で、心からリラックスして過ごすことができます。

そして何より、「お母さん(お父さん)が、他の人から自分を守ってくれているんだ」という実感が、こどもの中に深い安心・安定の土台を築きます。

「親戚にどう伝えればカドが立たないか悩む」
「実家の両親の理解が得られず、いつも責められて苦しい」

もし、そんな周囲との関係調整で息詰まってしまった時は、どうかご家庭だけで抱え込まず、ティーンズ・プレイスにご相談ください。

社会福祉士・精神保健福祉士としての専門知識を活かし、周囲にどう伝えればご家族が一番安心できるか、一緒に作戦会議をさせていただきます。

都度払いの「単発相談」もご利用いただけます。

もうすぐやってくるゴールデンウィーク。

親御さんの環境調整という名の「優しさのクッション」で、こどもがどこにいても心から安心して休める連休になりますように。

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