話題のドラマから考える。「自分も不登校だったから分かるよ」という大人の励ましが孕む危うさ

こどもへの関わり方と実践

一週間、本当にお疲れ様でした。

週末を迎え、ご家族や親戚、親しい知人とお話しする時間が増えるご家庭も多いのではないでしょうか。

こどもの不登校を心配し、「自分も昔は学校に行きたくない時期があったよ」「こういう風にしてみたら?」と声をかけてくれる大人の存在は、親御さんにとってありがたい反面、その言葉をこどもにどう伝えればいいのか、戸惑うこともあるかもしれません。

話題のドラマ「タツキ先生は甘すぎる!」第6話の中にも、そんな「大人の励まし」の危うさを感じさせる場面がありました。

「過去は過去だから」という言葉の危うさ

ドラマの中で、不登校を経験した大人(しーちゃん)が、現在不登校で苦しんでいる中学生(智紀)に対して「過去は過去だから」と声をかけるシーンがありました。

一見、同じ経験をした者同士の優しく前向きな励ましに見えますが、実は不登校支援の現場から見ると、このような声かけは非常に危うい側面を持っています。

なぜなら、「過去は過去」と言えるのは、すでにその苦しみを乗り越え、大人としての立場や居場所を確立している人だからです。

いじめの傷が癒えず、たった1年前の出来事として現在進行形で苦しんでいる中学生のこどもと、10年前にそれを乗り越えた大人とでは、立っている場所も時間の感覚も全く違います。

「乗り越えた大人」の経験談がプレッシャーになる

「私も昔は不登校で辛かったけど、今は平気だよ」
「自分も不登校だったから、気持ちはすごく分かるよ」

良かれと思って語られるこうした大人の成功体験や経験談は、こどもを励ますどころか、かえって追い詰めてしまうことがあります。

なぜなら、こどもはそうした言葉を聞くたびに、無意識のうちに「乗り越えられたあの人」と「まだ乗り越えられず、部屋にこもっている今の自分」を比較してしまうからです。

結果として、「あの人はできたのに、今の自分にはできない」「やっぱり自分はダメなんだ」と、今の自分を否定されたように感じ、さらに心を閉ざしてしまうリスクがあります。

今こどもが求めているのは「アドバイス」ではありません

こどもが今、本当に求めているのは、未来の成功談でも、解決に向けたアドバイスでもありません。

「今、学校に行けなくて苦しい」「これからどうなるか分からなくて怖い」という、「今の苦しさ」をそのまま否定せずに、ただただ聞いてくれる存在です。

週末、もし周囲の大人からこどもへのアドバイスをもらったとしても、親御さんがそれをそのままこどもに伝える必要はありません。

「心配してくれてありがとう」と受け取るだけで十分です。

アドバイスをしない「第三の大人」の頼り方

とはいえ、親御さんご自身も「どう接するのが正解なのか」と不安になることがあると思います。

そんな時は、アドバイスや評価を一切しない「利害関係のない第三者」を頼ってみませんか?

ティーンズ・プレイスでは、「初回相談(60分・無料)」をご用意しています。

私たちは、解決を急いだり、大人の経験談を押し付けたりすることはありません。

お子さんがただ好きなゲームの話をするだけの「ガス抜きタイム」としてもお使いいただけますし、親御さんご自身が周囲の言葉に振り回されて疲れてしまった時の心の整理の場としてもご活用ください。

一人で抱え込まず、まずは無料相談を利用して、ご家庭の中に安心できる空気を取り戻していきましょう。

コメント