【不登校】話題のドラマ第6話から考える。不登校中の「ゲーム仲間」の重要性と、好きなことへ踏み出す見守り方

不登校支援の考え方

話題のドラマ「タツキ先生は甘すぎる!」第6話。

今回は不登校のこどもにとっての「ゲームを通じた繋がり」や、次の一歩を踏み出す進路選択について、現場の視点から深く考えさせられる内容でした。

ドラマの展開を通じて、親御さんが不安に感じやすいポイントを、専門家の視点で整理してみたいと思います。

ゲームの世界が「命の浮き輪」になる時

ドラマの中で、不登校になってもゲームで仲間と繋がっている描写がありました。

今回はいじめがあった学校のこども達がゲーム仲間でしたが、こういうケースでは学校の友人関係は完全に壊れてゲーム内で友達ができることのほうが自然です。

親御さんからすると、昼夜逆転してゲームに没頭したり、ネットで知り合った相手と繋がったりすることは、非常に怖いことかもしれません。

しかし、現実の人間関係(SNSでのいじめなど)で深く傷ついたこどもにとって、素性を知らずに繋がれるゲーム仲間が、心の孤立を防ぐ「命の浮き輪(安全基地)」になっていることは少なくありません。

直接会うなどのリスク管理さえご家庭で話し合えていれば、その繋がりを頭ごなしに否定せず、「今はこの子にとって必要な居場所なんだ」と捉え直す視点も大切です。

いじめによる転校と「重大事態」のリアル

また、ドラマではいじめの事実を担任の先生が把握していないという描写がありましたが、ここには少し危うさを感じました。

文部科学省の「いじめの重大事態の調査に関するガイドライン」では、いじめにより転学(転校)を余儀なくされた場合は「重大事態」として扱う例として明記されています。

現実の学校現場において、もしこうした事態が見過ごされているとすれば、こどもはさらに深く傷ついてしまいます。

だからこそ、ご家庭だけで抱え込まず、早い段階で外部の専門家や第三者と繋がっておくことが重要です。

もっとも、今回のドラマでは保護者すらいじめの事実を知らなかった可能性も高いように感じていますが。

結果よりも「動き出したこと」を肯定する

今回、登場人物がeスポーツの専門学校へ進学するという大きな決断をしました。

現実的に考えれば、「学費はどうするのか」「プロになんて本当になれるのか」と、親としては心配が尽きないと思います。

しかし、生きる気力を失い、部屋にこもっていたこどもが、「これが好きだ」「やってみたい」と自分から動き出した。その事実こそが、何よりも大きな回復の証です。

現在では、専門学校も通信制高校と提携していて、自分のペースで無理なく高卒資格を取得しながら、好きな専門分野を学ぶという選択肢も当たり前になっています。

たとえプロになれなかったとしても、「好きなことに挑戦した」という経験は、確実に社会へ出ていくための自信(生きる力)に繋がります。

親の不安とこどもの本音は、専門家と一緒に整理しましょう

ドラマのように「過去は過去だから」という大人の言葉で、こどもがすぐに前を向けるケースは、現実には稀かもしれません。

同じ不登校経験者であっても、こどもの心がどの段階にあり、どんな言葉や環境が必要なのかは、一人ひとり違います。

「ゲームばかりしているけれど、このままでいいの?」
「将来の進路や通信制高校の選び方はどう考えればいい?」

そんな迷いや不安は、ご家庭だけで抱え込まず、ぜひ私たち「第三の大人」に預けてください。

ティーンズ・プレイスの「初回相談(60分・無料)」は、親御さんの心の整理はもちろん、お子さん自身が好きなゲームの話を専門家にする「ガス抜きタイム」としてもご利用いただけます。

一緒に、焦らず、次の一歩を見つけていきましょう。

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