ドラマから考える「キャラの重圧」。親御さん自身も「いい親」を演じて疲弊していませんか?週末に向けた心の休ませ方

保護者の心の整理

新学期のスタートから3週間が経とうとしています。

毎朝の葛藤、学校への欠席連絡、そして日々の仕事や家事……。

木曜日のこの時間は、ご家族を支え続けてきた親御さんの疲労が、ピークに達しているタイミングではないでしょうか。

今週も本当によく頑張りましたね。

昨日の記事では、話題のフリースクールドラマで描かれた「こどもがキャラを演じて疲弊する(過剰適応)」という問題についてお話しし、家ではその「鎧」を脱がせてあげることが大切だとお伝えしました。

しかし、不登校支援の現場に長く身を置く中で、私がもう一つ強く感じていることがあります。

それは、「こどもだけでなく、親御さん自身もまた『いいお母さん・お父さん』というキャラを演じすぎて、心身のエネルギーが枯渇してしまっている」という事実です。

外の世界で「動じない親・しっかりした親」を演じる苦しさ

こどもが不登校になると、親御さんは途端に「学校の先生」や「親戚」、「ママ友」など、さまざまな外の目と向き合わなければならなくなります。

「先生に『家庭環境のせいだ』と思われないように、電話ではしっかり受け答えしなければ」
「親戚に心配をかけないように、前向きで明るい親でいなければ」
「ママ友から同情されないように、平気なふりをしなければ」

そんな風に、周りから求められる(と思い込んでいる)「理解のある親」「動じない親」というキャラクターを無意識に演じてしまっていませんか?

これはこどもと同じ「過剰適応」の状態であり、本来の自分の感情(不安、焦り、悲しみ)に蓋をして重たい鎧を着続けているため、すさまじいスピードで親御さんの心がすり減っていきます。

親が鎧を着たままだと、こどもも息苦しくなる

そしてもう一つ厄介なのは、家庭内でこどもの前でも「物わかりのいい親」というキャラを演じすぎてしまうことです。

本当は「明日は学校に行ってほしい」と焦っているのに、無理に笑顔を作って「休んでいいよ」と言い聞かせている状態。

こどもは非常に敏感ですので、親が無理をして鎧を着ている(本心ではない)ことをすぐに察知します。

親が家庭内で「作られたキャラ」でいる限り、こどもも「自分だけがだらしない姿(素の自分)を見せるわけにはいかない」と感じてしまい、結果的に家の中が「誰も本音を出せない、息苦しい空間」になってしまうのです。

週末は、親御さんが「親という役割」を脱ぐ時間に

明日1日を乗り切れば、週末のお休みがやってきます。

この週末は、こどものケアや学校のことはいったん横に置いて、まずは親御さんご自身が「親という役割(キャラ)」を脱ぎ捨てることを最優先にしてください。

「しっかりした親」でいる必要はありません。

ご飯を作るのがしんどければ、お惣菜やデリバリーで済ませてしまっていいのです。

部屋が散らかっていても、今はそのままにしてゴロゴロして構いません。

「あー、今週は本当に疲れた! お母さん(お父さん)も今日は何もしない!」と、親御さん自身が家の中で等身大の「素の姿」を見せてリラックスすること。

それが、こどもにとって「あ、この家では完璧じゃなくていいんだ」という何よりの安心感(安全基地)に繋がります。

本音を吐き出せる「あなたのための居場所」を持っていますか?

「頭では分かっていても、どうしても不安で鎧が脱げない」
「誰にも本音を言えず、いい親を演じ続けるのに限界を感じている」

もしそうであれば、決して一人で抱え込まないでください。

不登校は「家族の危機」であり、親御さんが孤立してしまうことが一番のダメージになります。

私たちティーンズ・プレイスは、こどもへの伴走はもちろんですが、何よりも「親御さんがいい親を演じず、不安や愚痴をそのまま吐き出せる安全な場所」でありたいと願っています。

「どうしたらいいか分からない」というまとまらない思いのまま、単発相談などで私たちを頼ってくださいね。

明日は金曜日。

どうか無理をせず、少しでも肩の力を抜いて1日をお過ごしください。

コメント