新学期直前のプレッシャーで家でも不安定に? のSOS(イライラや昼夜逆転)の受け止め方

こどもへの関わり方と実践

4月に入り、いよいよ新学期が目前に迫ってきました。

学校はまだ春休み中ですが、この時期、ご家庭の中でこどもの様子が少し不安定になっていないでしょうか。

春休みの前半は穏やかに過ごしていたのに、新学期が近づくにつれて、

「ちょっとしたことでイライラして、暴言を吐くようになった」
「一日中ゲームに没頭して、昼夜逆転の生活に戻ってしまった」
「部屋にこもって、家族と顔を合わせようとしない」

このような姿を見ると、保護者の方は「せっかく休ませて元気になってきていたのに、また悪化してしまったの?」と、強い焦りと不安を感じてしまうと思います。

しかし、どうかご安心ください。 これは決して「悪化」しているわけではなく、新学期という目に見えない巨大なプレッシャーに対する、こどもなりの「SOSの表れ」なのです。

プレッシャーによる「揺れ戻し」は自然なこと

不登校の状態から回復していく過程には、いくつかの段階(不登校の7段階など)があると言われています。

エネルギーが枯渇して動けなくなる時期を経て、少しずつ好きなこと(ゲームなど)をやり始める時期へと移行していきますが、この歩みは決して一直線ではありません。

新学期、クラス替え、新しい担任の先生……。

カレンダーが進むにつれて、こどもの心の中には「学校に行かなきゃいけないかもしれない」「でも、やっぱり行けないかもしれない」という葛藤が渦巻きます。

その見えない重圧に耐えきれず、イライラして感情をぶつけたり、現実逃避するように昼夜逆転の生活に引きこもったりすることで、自分自身の心を守ろうとしているのです。

否定せず、元の状態に戻そうとしない

では、こうしたSOSのサインに対して、家庭ではどのように関わればよいのでしょうか。

大切なのは「昼夜逆転やゲーム没頭などの状態を否定して、元の状態に無理に戻そうとしないこと」です。

「もうすぐ学校が始まるんだから、早く寝なさい」 「何か不安なことがあるの? どうしたの?」 と、正論で正そうとしたり、理由を問い詰めたりすると、こどもは「やっぱり今の自分はダメなんだ」とさらに追い詰められてしまいます。

まずは、こどもの気持ちを否定せずに、「新学期が近づいてしんどいんだな」と心の中でそのまま認めてあげてください。

こどもの状態をそのまま受け止め、心からゆっくり休む環境を整えてあげることが、何よりも大切です。

家を徹底的な「安心環境」にする

新学期の足音が聞こえてくる今だからこそ、家の中を徹底的な「安心環境」に保つことを意識してみてください。

特別なことをする必要はありません。

「おはよう」「おやすみ」といつも通りに声をかけ、好きな食事を用意し、こどもがゲームや好きなことに没頭している姿を、ただ優しく見守ってあげる。

「学校が始まっても、行けなくても、家はあなたの安全基地だよ」というメッセージを、言葉ではなく「いつも通りの態度」で伝えていくことが、こどものエネルギー漏れを防ぐ一番の防波堤になります。

とはいえ、こどもの荒れた姿を目の当たりにして、親御さん自身が冷静でいられなくなるのは当然のことです。

「私の方が不安で押しつぶされそう」
「イライラしてこどもに当たってしまいそう」

そんな時は、ご家庭だけで抱え込まず、ぜひティーンズ・プレイスにご相談ください。

新学期前の不安定な時期を、ご家族が孤立せずに乗り越えられるよう、一緒に状況を整理し、静かに伴走させていただきます。

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