毎朝の欠席連絡やプリントの受け取りが苦痛な保護者へ。親の心を救う「学校への依頼文フォーマット」の活用

保護者の心の整理

4月に入り、新年度がスタートします。

クラス替えや新しい担任の先生の発表が近づき、ご家庭の空気も少しそわそわしているかもしれません。

不登校の状態にあるこどもを持つ保護者の方にとって、新学期の始まりは「また一から新しい先生と関係を作らなければならない」という、非常にエネルギーを消耗する時期です。

「毎朝しなくてはならない出欠連絡が本当に精神的苦痛」
「それをしないでいると学校から電話がかかってきて、取るのが地獄」

このような悩みを抱え、イライラしたり自分を責めたりしていませんか?

もしそうであれば、どうかご安心ください。

それはあなただけではありません。

ある調査によれば、不登校や行き渋りのご家庭の約9割が、学校とのやり取り(特に出欠連絡や、先生との意識のズレ)に困難や苦痛を抱えていることが分かっています。

今回は、そんな保護者の方の肩の荷をスッと下ろし、ご家庭の「安心・安定の土台」を守るための強力なツールをご紹介します。

親のリアルな声から生まれた「学校への依頼文フォーマット」

全国で不登校支援を行う「多様な学びプロジェクト」という団体が、保護者のリアルな声を集めて作成した「学校への依頼文フォーマット」というものをご存知でしょうか。

これは、「出欠連絡の方法(毎朝の電話をアプリや週1回のメールにしてほしい等)」「プリントなどの受け取り方」「給食費の払い方」など、保護者が困りがちなアレコレを整理し、学校に要望として分かりやすく伝えるためのテンプレートです。

「先生に自分から要望を出すなんて、モンスターペアレントだと思われないか不安……」

そう遠慮してしまう親御さんはとても多いです。

しかし、口頭で焦ってすべてを伝えようとするから感情がすれ違ってしまうのであって、このように書面(フォーマット)にして可視化することは、お互いのために非常に有効です。

*こちらに「多様な学びプロジェクト」と「学校への依頼文」へのリンクを貼っておきます。

学校を批判するためではなく、「対話」をするためのツール

この「学校への依頼文」は、決して学校を批判したり、要求を突きつけたりするためのものではありません。

学校の先生方も、「どう対応すればこのご家庭の負担にならないだろうか」と悩んでいることが多くあります。

家庭と学校が、「こどもが伸び伸びと成長できる環境(こどもの幸せ)」という共通の目的のために、スムーズに対話を進めるための橋渡しツールなのです。

これを活用することで、 「電話は週に1回にしてほしい」 「プリントはポストに入れておいてほしい」 といった要望を冷静に伝えることができ、親御さんが毎朝のプレッシャーから解放される(レスパイトに繋がる)大きなきっかけになります。

一人で書くのがしんどい時は、専門家を頼ってください

とはいえ、このフォーマットは無理に作成・使用する必要はありません

「こんな風に伝えてもいいんだ」「色々なやり方があるんだ」と知っていただくだけでも、心がスッと軽くなるはずです。

「こどもの今の状況を、どう文章にまとめればいいか分からない」
「やっぱり自分たちだけで学校に渡すのは勇気がいる」

そのように感じた時は、ぜひ私たちティーンズ・プレイスにご相談ください。

私は社会福祉士・精神保健福祉士として、学校との「環境調整」を専門としています。保護者の方のお話をゆっくり伺いながら、一緒に状況を整理し、時には学校との間に入ってクッション役(防波堤)として伴走させていただきます。

新学期、一人で抱え込む必要はありません。

親御さんの心が安定することが、こどものエネルギー回復の第一歩です。

焦らず、ゆっくりと環境を整えていきましょう。

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