こどもが不登校になると、家庭の中には「予測不能な出来事」が日常的に入り込んでくるようになります。
「仕事中に学校から急に電話がかかってきた」
「昨日は元気だったのに、今日は突然パニックになって泣き出した」
「良かれと思って提案したことに、激しく反発された」
このように、自分がどれだけ予定を立てて準備をしていても、外からの要因で突然それが覆されてしまう。
これは、保護者の方の心身のエネルギーを最も激しく消耗させる原因の一つです。
今回は、予期せぬ事態に直面したとき、保護者の方がどのように自分の心(安心・安定の土台)を守ればいいのかについて整理してみたいと思います。
予測不能なトラブルは、エネルギーを一番奪う
私たち人間にとって、「自分のコントロールが及ばない事態に、その場で臨機応変に対応しなければならない状況」は、非常に強いストレスを感じるようにできています。
こどもの気分の波も、学校側の急な対応や周囲の心無い言葉も、親の努力だけでは完全にコントロールすることはできません。
それなのに「親である自分がなんとかしなければ」「早くうまく対応しなければ」と焦って即断即決を繰り返していると、やがて心がすり減り、こどもに優しく接する余裕すら失ってしまいます。
心がざわつき、イライラしたり深く落ち込んだりするのは、あなたが「親として至らないから」ではありません。
単純に「予期せぬトラブル対応によって、心のエネルギーが枯渇しているから」に過ぎないのです。
コントロールできないものは「手放す」
予期せぬ事態が起きたとき、心をすり減らさないための最大の防衛策は、「自分にコントロールできること」と「できないこと」を明確に切り離すことです。
たとえば、学校から急な要望を伝えられたとします。
ここで「どうにかしてこどもを説得しなきゃ」と背負い込むのではなく、「学校の都合(要望)を一旦受け取る」ことと、「それにどう対応するか」は別の問題だと割り切ってみてください。
「今はこどもの状態が不安定なので、すぐには対応できません」と事実だけを伝え、相手の領域の問題は相手に返してしまう。
そうやって意図的に「手放す」ことで、親自身が過剰な責任感で潰れてしまうのを防ぐことができます。
迷ったら「あえて何もしない」を選ぶ
不登校支援において、最も大切な土台は「保護者自身が安心し、落ち着いていられること」です。
親が焦ってバタバタと動いているとき、こどもはその空気を敏感に察知し、さらに心を閉ざしてしまいます。
予期せぬトラブルで心が乱れたときは、すぐに行動を起こす必要はありません。
「迷ったら、一番自分が安心できる方を選ぶ」
時には、温かいお茶を飲んで「あえて今は何もしない(少し待つ)」という選択をすることも、立派な支援の形です。
あなたを守る「防波堤」を見つけてください
それでも、理不尽な状況や予期せぬ変化を、家庭の中だけで抱え続けるのは限界があります。
そんなときは、外部の専門家を「防波堤」として頼ってください。
ティーンズ・プレイスでは、社会福祉士・精神保健福祉士の視点から、学校とのやり取りの整理や、こどもの状況の見立てをサポートいたします。
保護者の方が重い荷物を少しだけおろし、ご自身の「安心・安定の土台」を取り戻せるよう、静かに伴走させていただきます。
心がざわついて苦しいときは、いつでもお気軽にご相談ください。

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