「みんなは新しい友達ができているのに…」新学期特有の疎外感と焦りを手放すための心の整理

保護者の心の整理

4月14日、火曜日の夜。

新学期が始まって1週間余りが過ぎました。

学校では少しずつ新しいクラスの雰囲気が出来上がり、委員会や係が決まり、部活の仮入部などが本格的に始まる時期です。

近所の子どもたちが楽しそうに登下校する笑い声が聞こえたり、ママ友のLINEグループで「新しい担任の先生、どう?」といった話題が飛び交ったりしているのではないでしょうか。

そんな外の世界の活気とは裏腹に、家の中で静かに過ごしているわが子の姿を見ると、 「みんなはどんどん前に進んでいるのに、うちの子だけが取り残されていく」 「時間が止まっているのは、うちの家族だけなんじゃないか」 と、胸が押しつぶされそうな疎外感や焦りを感じていませんか。

今回は、新学期のこの時期に親御さんを襲う「他人との比較による焦り」を手放し、ご自身の心を守るための処方箋をお渡ししたいと思います。

「学校の時計」と「こどもの時計」は違います

親御さんが焦りを感じてしまう一番の原因は、無意識のうちに「学校の時計(他人のペース)」に合わせてわが子を見てしまっていることにあります。

「4月だから進級して、新しい友達を作って、新しい勉強を始める」というのは、あくまで学校というシステムが便宜上決めた「外側の時計」です。

しかし、不登校の状態にあるこどもは今、すり減った心身のエネルギーを回復させるために、その子自身の「内側の時計(本来のペース)」で生きています。

外側の時計で見れば「遅れている」「止まっている」ように見えるかもしれませんが、内側の時計で見れば、こどもは「安心できる環境で、ゆっくりと自分を取り戻している(エネルギーを貯めている)最中」なのです。

不登校支援において大切なのは、この「二つの時計は違うスピードで進んでいるんだ」という事実を、親御さん自身が理解し、受け入れることです。

今は意識して「外の情報(ノイズ)」を遮断する

とはいえ、頭では分かっていても、同級生の活躍やママ友の楽しそうな話を見聞きすれば、どうしても感情は揺さぶられてしまいます。不登校は「家族の危機」でもあり、親御さんの心が不安定になるのは当然の反応です。

だからこそ、今の時期に親御さんにやっていただきたい最大の環境調整は、「意識して外の情報を遮断すること(デジタルデトックスや距離を置くこと)」です。

  • ママ友のSNSやLINEグループを、今はあえて見ない(通知をオフにする)
  • 同級生の親と顔を合わせやすい時間帯の外出を、少しだけずらす
  • 「学校の話題」を振られそうな付き合いは、理由をつけて少しお休みする

「そんな風に逃げていいのだろうか」と罪悪感を覚える必要は全くありません。

外からの情報が「毒(ノイズ)」になってご自身の心を蝕むのであれば、今はそこから距離を置くことが、親御さんの「安心・安定の土台」を守るための立派な防衛策(レスパイト)なのです。

焦点は「今日、家で安心して過ごせたか」だけ

外の情報を遮断したら、次は焦点を「外(他人)」から「内(家庭)」へと戻してあげてください。

「同級生は部活に入ったのに」と比較するのではなく、 「今日は、お昼に一緒にテレビを見て笑えたな」 「夕飯をしっかり食べてくれたな」 「昨日よりも少しだけ、よく眠れているな」 という、家の中のささやかな「いつも通り」にだけ目を向けてみてください。

親御さんが他人の時計を気にせず、家の中を「絶対的な安全基地」として保ち、笑顔でいてくれること。

それが、こどもにとっては何よりも強力なエネルギーの源になります。

孤独を感じたら、いつでも吐き出しにきてください

「外の情報を遮断したら、ますます自分たちだけが社会から孤立してしまうようで怖い」
「誰とも悩みを共有できず、息が詰まりそう」

そのように感じた時は、決して一人で抱え込まずに、私たちティーンズ・プレイスにご相談ください。

私は社会福祉士・精神保健福祉士として、こどもへの伴走はもちろんのこと、親御さんが孤立せずに「心のゆとり」を取り戻すための環境調整を何よりも大切にしています。

継続的なご相談だけでなく、保護者の方だけの「単発相談(都度払い)」もご用意しています。

まとまっていなくても構いません。

あなたを責める人はここには誰もいません。

「焦ってしまって苦しい」というその思いを、まずはそのまま吐き出しにいらしてくださいね。

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