新学期が始まってから3週目がスタートしました。
朝、お子さんが起きられるかどうか気を揉み、迷った末に学校へ欠席の連絡を入れる。
日中は仕事や家事をこなしながらも頭の片隅でお子さんの様子が気にかかり、夕方には担任の先生からの電話に対応する……。
今週も、週初めの嵐のような1日をなんとか乗り切りましたね。
本当にお疲れ様です。
クタクタに疲れてホッと一息ついたこの時間、親御さんの心には、ふとこんな重たい感情が押し寄せてきていないでしょうか。
「こんな日々が、一体いつまで続くのだろう」
「明日も、明後日も、来月も、ずっとこの苦しい葛藤を繰り返すのだろうか」
今回は、不登校の初期から慢性期にかけて親御さんを襲う「先の見えない絶望感」の正体と、月曜日の夜を少しでも穏やかに過ごすための心の整理についてお話しします。
「先のことを考える」のは、最もエネルギーを奪う行為です
こどもが学校に行けなくなると、親御さんは「いつになれば元気になるのか」「勉強の遅れはどうするのか」「このままでは進学できないのではないか」と、無意識のうちに数ヶ月先、数年先のゴール(未来)を見据えてシミュレーションをしてしまいます。
親としてこどもの将来を案じるのは当然の愛情です。
しかし、不登校の回復過程において「遠くのゴールを意識しすぎる(先のことを考える)」ことは、親御さん自身のエネルギーを最も激しく奪い、心をすり減らす行為になってしまいます。
不登校は短距離走ではなく、本人の心身のエネルギーが溜まるのを待つ、長く静かな道のりです。
だからこそ、ティーンズ・プレイスでも支援の期間を1ヶ月ではなく、変化が見え始める「3ヶ月単位」に設定しています。
それなのに、親御さんが毎日「いつまで続くのか」と何キロも先のゴールを見つめながら走っていては、こどもがエネルギーを回復するよりずっと前に、親御さん自身が息切れして限界を迎えてしまいます。
月曜の夜は「日めくりカレンダーの視点」を持つ
先の見えない不安に押しつぶされそうになった時、私が親御さんにおすすめしているのが「日めくりカレンダーの視点」を持つことです。
「明日も明後日も」と先を見るのではなく、意識の焦点を極限まで「今ここ」に狭めてください。
そして、月曜日の夜は、ただ以下のことだけを評価してあげてください。
「今日1日、なんとか無事に終わった」
「今日1日、こどもが家の中でとりあえず安全に、安心して過ごせた」
「今日1日、私も逃げ出さずにこどもと向き合った」
明日の朝起きるかどうか、明日は学校に行くかどうかは、今日の夜に考えることではありません。
「今日も1枚、無事にカレンダーをめくることができた」という事実だけを認め、ご自身をたくさん労ってあげてほしいのです。
今日1日を乗り切ったご自身を、まずは休ませてください
不登校は、こどもだけでなく家族全体がダメージを受ける「家族の危機」です。
親御さんがイライラしてしまったり、先の見えない不安で泣きたくなったりするのは、親としての愛情が足りないからではなく、極限のストレスの中で懸命に踏ん張っているからこそ起きる「自然な反応」です。
もし、「今日1日だけを見る」と頭では分かっていても、どうしても先の不安が消えずに一人で苦しい時は、ご家庭だけで抱え込まずにティーンズ・プレイスにご相談ください。
私たちは、こどもへの伴走はもちろんのこと、親御さんが一人で不安を背負い込まずに済むよう、一緒に状況を整理する時間を何よりも大切にしています。
月曜日の夜。
これ以上、先のことを考えるのはいったんお休みにしましょう。
今夜は温かいものでも飲んで、今日1日を乗り切ったご自身をどうかゆっくり休ませてあげてくださいね。

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