新学期最初の週末。「月曜日は行くかな?」という期待を手放し、親が心から休むための過ごし方

こどもへの関わり方と実践

4月10日、金曜日の夜。

入学式や始業式から始まった「新学期最初の1週間」が、ようやく終わりました。

新しい担任の先生からの電話対応、毎朝の欠席連絡、山積みの新しいプリントの整理……。

不登校の状態にあるお子さんを持つ保護者の方にとって、この1週間は、想像を絶するほど心がすり減る、極限のエネルギーを消耗する日々だったのではないでしょうか。

まずは、「今週1週間、本当にお疲れ様でした」と、ご自身をたくさん労ってあげてください。

さて、ようやく訪れた週末ですが、親御さんの心の中には、ふとこんな考えがよぎっていないでしょうか。

「この土日でしっかり休ませて元気をチャージさせたら、月曜日からは学校に行ってくれるかもしれない」

今回は、そんな「月曜日への期待」を手放し、新学期最初の週末をご家族にとっての本当の「安心環境」にするための心の整理についてお伝えします。

「週末休めば、月曜日は行けるかも」という期待の罠

親として「学校に行ってほしい」と願うのは当然の愛情であり、週末に期待を膨らませてしまうご自身を責める必要はまったくありません。

しかし、「月曜日のために週末を休ませる」という意識が親御さんの心の中にあると、こどもはそれを敏感に察知します。

「お母さん(お父さん)は、月曜日に私を学校に行かせるために、今優しくしてくれているんだ」

そう感じた瞬間、せっかくの土日が「学校へ行くための準備期間(プレッシャー)」にすり替わってしまい、心からリラックスしてエネルギーを貯めることができなくなってしまうのです。

この1週間、こどもたちは「新しい学年になったのに行けない」という激しい自責の念や、目に見えない強大なプレッシャーと戦い続けてきました。

そんなこどもにとって今一番必要なのは、「月曜日のことなんて一切考えなくていい、ただの日常」です。

この週末は、食卓から「学校の話題」をそっと下ろし、いつも通りに好きなことをして過ごす「絶対的な安全基地」を守ってあげてください。

不登校は「家族の危機」。週末は親自身の休息(レスパイト)を

そして何よりもお伝えしたいのは、「この週末は、親御さんご自身の心身を休めること(レスパイト)を最優先にしてほしい」ということです。

こどもが不登校になると、親御さんは「私の育て方が悪かったのだろうか」と自分を激しく責めたり、先の見えない不安からイライラしてしまったりすることがよくあります。

ある調査では、こどもが学校を休み始めた際、「自責の念・激しい落ち込み」が増えたと感じる保護者は7割弱にも上ることが分かっています。

不登校はこども個人の問題にとどまらず、家族全体がバランスを崩してしまう「ファミリー・クライシス(家族の危機)」なのです。

親御さんが不安でいっぱいの状態では、こどもも家の中で心から安心して休むことができません。

こどものエネルギー回復のためには、まず親御さんが自分を責めるのをやめ、心のゆとりを取り戻すことがとても重要です。

「月曜日は行くかな」という先のことを考えるのは、いったん今夜でおしまいにしましょう。

明日の朝は少し遅くまで眠る、ご自身の好きなものを食べる、こどもと少し距離を置いて一人の時間を持つ。

親御さん自身が「安心・安定の土台」を取り戻すことが、結果的にこどもへの一番の支援になります。

月曜日の朝が不安でたまらない時は

とはいえ、「頭では分かっていても、どうしても月曜日の朝が来るのが怖くて、日曜日から胃が痛くなる」という方もいらっしゃると思います。

その重い不安は、決して一人で抱え込むものではありません。

ティーンズ・プレイスでは、保護者の方が孤立しないよう、社会福祉士・精神保健福祉士の視点からご家庭の環境調整をサポートしています。

「まずは保護者だけで、必要な時だけ相談に乗ってほしい」という方のための都度払いの単発相談(60分)もご用意しています。

「月曜日の朝の対応をどうすればいいか、一緒に整理してほしい」

そんな時は、うまくまとまっていなくても構いませんので、いつでも頼ってください。

今週は本当に、よく頑張りましたね。

この週末はどうか肩の力を抜いて、ご家族でゆっくりと深呼吸してお過ごしください。

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