対面が難しくても大丈夫。オンライン空間やICTが、こどもの「新しい居場所」になる可能性

不登校支援の考え方

こどもが不登校になり、誰とも顔を合わせず自分の部屋で過ごす時間が長くなると、保護者の方は「このまま社会から孤立してしまうのではないか」と深く心配されると思います。

「なんとか外に出てほしい」「せめて支援員さんや先生と直接会って話をしてほしい」と願うのは、親として当然のお気持ちです。

しかし、エネルギーが低下している不登校初期のこどもにとって、「真正面から人と顔を合わせて話す」ことは、私たちが想像する以上に心理的なハードルが高い行動です。

そんな時、無理に外へ引っ張り出すのではなく、こどもが安心できる家の中から社会とつながる方法があります。

それが、オンライン空間やICTを活用した「新しい居場所」です。

国も推進する「ICT・オンライン」の活用

実は、国の不登校対策である「COCOLOプラン」の中でも、ICTやオンラインを活用した支援が強く推進されています。

例えば、1人1台端末を活用して自宅からオンラインで授業や支援につながったり、不登校児童生徒への支援にメタバース(仮想空間)を活用するための研究が進められたりしています。

これは、「学校という物理的な場所に通うこと」だけをゴールにするのではなく、「こどもが安心できる場所(自宅など)から、自分のペースで学びや人とのつながりを維持すること」が、結果的に社会的自立への近道になるという考え方に基づいています。

カメラオフやチャットでも「つながり」は作れる

「オンラインといっても、うちの子は画面に顔を出すのを嫌がるから…」と思われるかもしれません。

ですが、それで全く構いません。

ティーンズ・プレイスのオンライン支援でも、カメラオフ(顔出しなし)や、音声のみ、あるいはチャットだけのやり取りからスタートすることがよくあります。

「姿は見えなくても、自分の言葉を受け止めてくれる人が画面の向こうにいる」

その事実だけで、こどもは「自分は社会とつながっている」「一人ではない」という安心感を得ることができます。

対面のプレッシャーがないオンライン空間だからこそ、こどもは素直な気持ちを吐き出せたり、リラックスして「対話」を共有できたりするのです。

安心できる「小さな窓」を開けておく

インターネットやオンラインゲームに対して、ネガティブな印象を持つ方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、外の世界に怯えているこどもにとって、それらは外界と安全につながるための「小さな窓」の役割を果たしていることがあります。

大切なのは、その窓を無理やりこじ開けたり、塞いだりするのではなく、こどもが安心できるペースで少しずつ外の空気(他者との関わり)を入れていくことです。

ティーンズ・プレイスでは、こども一人ひとりが最も安心できるツールやコミュニケーション方法(オンライン・対面・チャット等)を柔軟に選びながら伴走します。

こどもが外に出られず焦りを感じたときは、ひとりで抱え込まず、まずは保護者の方だけでもご相談ください。

「オンラインという選択肢もある」ということを、心の片隅に置いていただければと思います。

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