支援を「卒業」した後も、いつでも戻ってこれる「港」でありたい理由

不登校支援の考え方

不登校の相談に来られる保護者の方とお話ししていると、「いつになれば元気になるのでしょうか」という回復への焦りと同時に、「支援の期間が終わった後、また何かあったらどうしよう」という、将来への不安を感じていらっしゃることに気づきます。

進学や進級、あるいは少しずつ外に出られるようになって支援を「卒業」する日は、とても喜ばしいものです。

しかし、こどもたちの心は直線的に回復するわけではなく、新しい環境に行けば、また人間関係や学習のペースで壁にぶつかり、揺れ戻しが来ることも当然あります。

そんな時、「もう支援の契約は終わっているから」と一人で抱え込んでしまわないように、ティーンズ・プレイスではある仕組みを大切にしています。

「期間が終わったら終わり」にはしません

ティーンズ・プレイスのQ&Aページに、このような項目があります。

Q. 卒業後も相談できますか? A. 契約終了後も、単発相談という形でご相談いただけます。

原則として、継続的な伴走支援は1ヶ月単位で行っていますが、それを卒業した後も「単発相談(都度払い)」という形で、いつでもご相談いただけるようにしています。

なぜこのようにしているのか。それは、「期間が終わったから、これで関係は終わりです」と繋がりを完全に絶ってしまうことは、これまで一緒に歩んできたご家庭に対する本当の支援ではないと考えているからです。

「いざという時に戻れる場所」というお守り

社会福祉士・精神保健福祉士として多くの方に関わってきた経験から言えるのは、人は「いざという時に頼れる場所(安全基地)」があるだけで、驚くほど安心して新しい世界に踏み出せるということです。

こどもが新しい学校や環境でつまずきそうになった時、親御さんの中に「もし行き詰まっても、またティーンズ・プレイスに相談すればいいか」という「お守り」があるかどうか。

そのお守り(心のゆとり)があるだけで、親御さんはこどもに対して過剰に焦ることなく、「大丈夫だよ、休んでいいよ」と余裕を持って声をかけてあげることができます。

必要なときに、そっと伴走できる存在として

ティーンズ・プレイスは、ただ不登校の期間だけを切り取って対応する場所ではありません。

一度ご縁があって繋がったご家庭にとって、嵐の時には船を寄せられ、落ち着いたらまた自分の力で海へ出ていける「静かな港」のような存在でありたいと願っています。

「いきなり継続的な支援をお願いするのはハードルが高い」
「卒業したけれど、また少し様子が変わってきて不安になった」

そんな時は、どうか一人で抱え込まず、単発でのご相談枠を気軽に使ってくださいね。

必要なときに、そっと伴走できる存在として、いつでもここでお待ちしています。