「うちの子、いくら言っても宿題に向かわなくて…」
「『なんで勉強しなきゃいけないの?』と聞かれて、うまく答えられません」
日々の相談の中で、こどもの学習面でのつまずきや、勉強へのモチベーションに関するお悩みをよくお聞きします。
特に不登校や行き渋りの時期は、心身のエネルギーが低下しているため、学習から遠ざかってしまうのは自然なことです。
しかし、親御さんとしては「このまま勉強が遅れてしまったらどうしよう」と焦ってしまい、つい「いいからやりなさい!」と強く言ってしまうこともあるかもしれません。
今回は、そんなこどもたちへのサポートについて、私の専門分野である「ICT×福祉」の視点からお伝えしたいと思います。
「やらない」のではなく「やり方が合っていない」のかも
こどもが勉強を嫌がったり、「なんでやるの?」と聞いてきたりするとき、それは単なる反抗や怠けではないことが多くあります。
実は、「何を、いつまで、どうやってやればいいのか」という見通しが持てず、不安を感じているサインかもしれないのです。
学校の一斉授業や、白黒のプリントに向かってコツコツ書き込むという従来の学習スタイルが、すべての子に合っているわけではありません。
文字を読むのが苦手な子、集中を持続するのが難しい子にとって、「紙と鉛筆の勉強」は私たちが想像する以上にエネルギーを消耗する作業です。
■ ICTを使って「わかりやすい世界」をデザインする
そこで有効なのが、私がICT支援員としても現場で活用している「タブレットやデジタル機器(ICT)」の力です。
ICTを使うと、こどもたちにとって学習のハードルをぐっと下げ、「わかりやすい世界」を作ってあげることができます。
- 「いつまで」を視覚化する: 「あと少しだから頑張りなさい」という言葉は、こどもには伝わりにくいものです。デジタルタイマーのアプリなどを使って、「赤い部分がなくなるまで(あと10分)」と視覚的に見通しを持たせるだけで、スッと取り組めることがあります。
- 「できた!」を音と動きで実感する: 紙のドリルが苦手なら、学習アプリを活用してみましょう。正解すると音が鳴ったり、キャラクターが動いたりするアプリは、「できた!」という小さな成功体験(データ)を積み重ねるのに非常に効果的です。
「できないこと」より「できること」に目を向ける
社会福祉士・精神保健福祉士として、私は常に「こどものできない部分(苦手)ではなく、できる部分(得意)に目を向ける」ことを大切にしています。
「プリントはできないけれど、タブレットなら15分集中できた」「漢字は書けないけれど、音声入力なら自分の意見を表現できた」。
こうした「できること」を見つけ、それをベースに環境を整えてあげることが、本当の意味での学習支援だと考えています。
こどもが「どうして勉強するの?」と立ち止まっている時は、無理に引っ張るのではなく、一緒に「この子に合ったわかりやすい学びの形」を探すチャンスです。
ティーンズ・プレイスでは、福祉の視点からのお子さんの特性の見立てと、ICT支援員としての具体的なツールの提案を掛け合わせ、ご家庭に合った学びの環境づくりを一緒に伴走します。
「勉強のことで親子バトルになってしまって辛い…」と感じたら、いつでもお気軽にご相談くださいね。