学校と家庭以外の「公的な居場所」。岸和田市「エスパル」の柔軟な活用とオンライン支援

不登校支援の考え方

「学校に行けないなら、せめてどこか別の場所に行ってほしい」

こどもが一日中家で過ごしていると、そんなふうに焦りを感じてしまうことはありませんか?

かといって、民間のフリースクールは費用が気になったり、そもそも本人が外に出たがらなかったりして、「学校か、家庭か」の二択で思い詰めてしまう保護者の方は少なくありません。

今回は、地元・岸和田市にお住まいの方へ向けて、学校と家庭以外の「公的な居場所」の選択肢として、岸和田市教育センター内にある子どもサポートルーム「エスパル」について、少し新しい視点でお伝えしたいと思います。

「エスパル」は利用しやすくなっています

「エスパル」は、心理的・情緒的な理由で学校に行きづらい岸和田市内の小・中学生を対象にした、公的なサポートルームです。

以前は、教育相談室で面談を受け、「小集団活動による支援指導が必要と認められた児童生徒のみ」が入級できるという、少しハードルの高い仕組みでした。

しかし現在は、基本的には本人や保護者が希望すれば、学校を通じて申し込みを行い、面談や体験入級を経て入級できるようになっています。

「まだ集団は難しいかも…」という場合でも、個別の対応ブースが用意されており、子どもたちの状況に合わせた柔軟な支援が行われています。

家から出られなくてもつながれる「オンライン・エスパル」

さらに、私がICT支援員としても非常に心強いと感じているのが、「オンライン・エスパル」という仕組みです。

「外に出るエネルギーがまだ溜まっていない」というお子さんでも、自宅とエスパルをオンラインでつないで面談をしたり、学習のサポートを受けたりすることができます。

また、家庭から在籍校の授業にオンラインで参加する際のサポートを受けることも可能です。

「学校に行けない=社会から完全に切り離される」わけではありません。

部屋から出られなくても、画面越しに「家族以外の安心できる大人」とゆるやかにつながる。

それだけで、こどもの心には小さな安心感が生まれ、それが次の一歩への大切なエネルギーになります。

■ 「学校か家庭か」の二択を手放す

「学校に行けないなら、家庭で何とかしなければ」と、保護者の方がすべてを一人で背負い込む必要はありません。

エスパルのような公的な機関も、時代やこどもたちのニーズに合わせて少しずつ柔軟に変わり、ICTを活用した多様な支援を用意してくれています。

ティーンズ・プレイスでも、社会福祉士・精神保健福祉士としての福祉の視点と、ICT支援員としての知識を掛け合わせ、お子さんに合った「地域の公的な仕組み」の無理のない活用方法を一緒に考えていきます。

「今の状況で、うちの子にはどんな選択肢があるのだろう」と迷ったときは、いつでもお気軽にご相談くださいね。