こどもがずっと家にいる。不登校中の親が「自分の時間」を持つための心の整理

保護者の心の整理

こどもが学校を休み、家で過ごす時間が長くなると、保護者の方は「こどもが安心して休めるように」と、日々の見守りに全力を注がれることと思います。

しかし、数週間、1ヶ月と経つうちに、こんな風に感じて苦しくなることはありませんか?

「こどもがずっとリビングにいて、物理的に気が休まらない」
「昼夜逆転の生活に引きずられて、自分も寝不足でフラフラだ」
「ちょっと外に出たいけれど、苦しんでいるこどもを置いて自分だけ楽しむなんて、罪悪感がある」

こどもを心配するからこそ、親は自分の時間を削り、限界まで自分を追い込んでしまいがちです。
今回は、不登校中の「親自身の休息」について整理してみたいと思います。

イライラしてしまうのは「密室の限界」のサインです

ある自治体(滋賀県)の調査によると、こどもが学校を休み始めた際、「イライラ感が増大した」と感じる保護者は7割弱に上ることがわかっています。

また、こどもの昼夜逆転や偏食に引きずられ、「食生活や生活リズムが不安定化した」と感じる保護者も6割弱いらっしゃいます。

こどもを心配する気持ちとは裏腹に、先の見えない不安を抱えながら、日中ずっと同じ空間で顔を合わせ続ける「密室的な関わり」は、誰にとっても極限のストレスになります。

もし今、こどものちょっとした言動にイライラしてしまったり、逃げ出したいと思ったりしても、それは決して「親の愛情が足りない」からではありません。あなたの心と体が限界を迎え、「休ませてほしい」とSOSを出している自然な反応なのです。

親が離れる時間は「見捨てる」ことではなく「換気」です

「私が仕事やランチで外出したら、こどもが見捨てられたと感じるのではないか」と、罪悪感を抱く保護者の方は非常に多くいらっしゃいます。

しかし、不登校支援において、親がこどもから適度に離れて自分の時間を持つこと(レスパイト=休息支援)は、決して「逃げ」や「放置」ではありません。

むしろ、状況を好転させるための立派な「支援の一部」なのです。

家の中にずっと親子の張り詰めた緊張感があると、こども自身も息が詰まり、心から休むことができません。

親が外の空気を吸い、自分の人生を楽しんで少し機嫌よく家に帰ってくることは、家庭内の淀んだ空気を「換気」することにつながります。

家庭を「安全基地」にするために、まずは親の深呼吸を

不登校の初期段階では、生活リズムを無理に整えようとするよりも、こどもが「安心して休める環境」を作ることが回復の土台になります。

そして、家が安心できる「安全基地」になるために一番大切なのは、保護者自身に心のゆとりがあることです。

ずっとそばで見守り続ける必要はありません。

「今日は少しだけ自分のために時間を使おう」と、自分自身に許可を出してあげてください。

美味しいものを食べに行ったり、友人と話をしたり、ただ静かなカフェで一人の時間を過ごしたり。

そうして親自身が深呼吸することが、結果的にこどもへの一番のプレゼントになります。

限界が来る前に、第三者に頼ってください

とはいえ、こどもの状態によっては、どうしても家を空けられなかったり、一人では気持ちが切り替えられなかったりすることもあると思います。

不登校は、家庭の中だけで抱え込める問題ではありません。

親が限界を迎える前に、学校の先生や、私たちのような民間の支援機関など、第三者に頼ってください。

状況を一緒に整理し、親の負担を分散させる「孤立しない仕組み」を持つことが、長い目で見れば一番の予防になります。

「疲れてしまった」
「少し距離を置きたい」

そんな本音からでも構いません。

まずは今の状況をそのまま、お気軽にお聞かせください。

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