大人の正論より響くもの。不登校のこどもを動かす「こども同士」の力

こどもへの関わり方と実践

話題のドラマ「タツキ先生は甘すぎる!」の最終回では、主人公の息子である蒼空くんが、大きく心を動かしていく姿が描かれました。

そのきっかけとなった要素の一つに、「フリースクールのこどもたち(不登校仲間)との関わり」があります。

こどもが学校に行けなくなると、一番近くにいる親御さんは「私がなんとかして、この子を良い方向へ導かなければ」と強い責任感と焦りを感じてしまうものです。

しかし、不登校支援の現場に長くいると、親や大人の正論よりも「こども同士のつながり」のほうが、はるかに大きなエネルギーを持っていることを痛感させられます。

もし、同じことを大人が誘っていたら?

ドラマの中で、蒼空くんはフリースクールのこどもたちからバンドに誘われたり、招待状を作ってもらったりしていました。

また、みんなで絵の具まみれになって遊ぶシーンもありましたね。

これらの活動は、もし大人が「さあ、みんなで絵の具で遊んで元気を出そう!」「バンドをやったら楽しいよ!」と無理に誘っていたとしたら、心を閉ざしていた蒼空くんは絶対にやらなかったはずです。

「大人にやらされている」と感じた瞬間、こどもは防御の姿勢に入ってしまうからです。

こども同士だからこそ生まれる「グループダイナミクス」

私もこどもの居場所(フリースクール等)のスタッフを長く務めてきましたが、「グループダイナミクス(集団力学)」の凄さを現場で何度も目の当たりにしてきました。

大人がいくら言葉を尽くしても動かなかったこどもが、同じような痛みを抱えた不登校の仲間たちの中で過ごすうちに、自然と笑顔になり、自分から「あれをやってみたい」と動き出すことがよくあります。

同じ目線で、評価されることのないフラットな関係性だからこそ、こどもは警戒心を解き、「自分も輪に入ってみようかな」と心を開くことができるのです。

「親が導かなければ」という荷物を下ろしてみませんか

「こども同士の力」がこれほどまでに大きいということは、裏を返せば、親御さんが一人でこどもを引っ張り上げる必要はないということです。

「私がなんとかしなければ」と一人で背負い込み、家庭という密室でこどもと向き合い続けるのは、親子ともに息が詰まってしまいます。

だからこそ、ご家庭以外の「第三の大人」や、こどもが自分らしくいられる「居場所(仲間のいる環境)」を頼ることが大切になります。

ティーンズ・プレイスも、将来的には不登校のこども達が繋がり合えるようにしたいと思っています。

「うちの子はまだ、外に出られる状態ではないけれど……」

そんな段階でも全く構いません。

まずは親御さんご自身の不安を整理し、これからの「つながり方」を一緒に考えるために、ティーンズ・プレイスの「初回相談(60分・無料)」をご利用ください。

親御さんが肩の荷を下ろし、ホッと安心できる土台をつくることが、お子さんが外の世界(仲間)へ目を向けるための第一歩になります。