【不登校35万人時代】「学校復帰」を目標にすると苦しくなる?登校渋りを悪化させないための視点

不登校支援の考え方

今週も一週間、本当にお疲れ様でした。

お子さんが家でリラックスしている姿を見てホッとする反面、「来週からは学校に行けるのだろうか」「このまま戻れなかったらどうしよう」と、ふと不安になってしまうことはありませんか。

先日、東洋経済オンラインにて『【不登校35万人時代】なぜ「学校復帰を目標」がダメなのか?』という、現役の先生に向けた非常に興味深い記事が掲載されていました。

令和6年度の調査結果で不登校の児童生徒が35万人を超えた今、この「学校復帰を目標にしない」という視点は、先生だけでなく、お子さんを一番近くで見守る親御さんにとっても非常に大切なテーマです。

「学校へ戻すこと」が目標になっていませんか?

こどもが学校に行き渋るようになった時、多くの親御さんは「どうすれば学校に行けるようになるだろう」「早く学校に戻してあげなければ」と必死に悩みます。

学校の先生に対して「なんとか行けるようにしてください」と相談される方も少なくありません。

しかし、支援のゴール(目標)を「学校への復帰」に設定してしまうと、親子ともに非常に苦しい状況に陥りやすくなります。

目標が「登校」になると、親御さんの声かけや行動のすべてが、無意識のうちに「学校に行かせるためのもの」になってしまいます。

こどもは親の期待やプレッシャーにとても敏感です。

「学校に行けない自分はダメなんだ」と自分を責め、一番安心できるはずの家庭が「評価される場所」に変わり、かえって登校渋りや心の不調を悪化させてしまう悪循環に陥ってしまうのです。

国の方針も「学校復帰」だけが目標ではありません

実は、国(文部科学省)の「教育機会確保法」や「COCOLOプラン」といった不登校支援の方針においても、支援の目標は「学校復帰」ではなく、「社会的自立」であると明言されています。

学校は社会へ出るための一つのルートであって、すべてではありません。

「学校に戻ること」だけを正解にしてしまうと、こどもも親御さんも逃げ場がなくなってしまいます。

「学校」ではなく、「今のその子」に矢印を向ける

ティーンズ・プレイスでも、「学校復帰」だけを目的にした支援は行っていません。

学校に戻ることを目指す場合もありますが、まずは「今、この子がどこでつまずいているのか」「何に困っているのか」を一緒に整理することを一番大切にしています。

「行かせること」を手放し、目の前のお子さんが「安心できているか」「ホッとできているか」に矢印を向けてみてください。

遠回りに見えるかもしれませんが、その『安心の土台』を作ることこそが、こどもが自分らしい次の一歩を踏み出すための最大のエネルギーになります。

その不安、一緒に整理しませんか

とはいえ、「学校に行かなくても大丈夫」と心から思える親御さんはほとんどいません。

「頭では分かっていても、焦ってしまう」「このままでいいのか不安でたまらない」というお気持ちは、痛いほどよく分かります。

その不安や焦りは、どうかご家庭だけで抱え込まず、私たちに預けてください。

ティーンズ・プレイスの「初回相談(60分・無料)」は、こどもを学校に行かせるための作戦会議ではなく、親御さんご自身の「心の整理」のためにご利用いただけます。

週末の夜、先の見えない不安で胸がいっぱいになったら、まずは一緒に、お子さんとご家族にとっての「ちょうどいい目標」を探すところから始めてみませんか。