【不登校】話題のドラマ第7話から考える。親がこどもに「自分の過去」を重ねてしまう時の心の整理

不登校支援の考え方

話題のドラマ「タツキ先生は甘すぎる!」第7話。

今回は「教育虐待」「過去のトラウマ」「転移・逆転移」といった、心理的で少し専門的なテーマが描かれていました。

一見するとドラマの中だけの特殊な話に思えるかもしれませんが、実はこれらは、不登校支援の現場や、ご家庭でこどもと真剣に向き合っている親御さんの心理にも深く関わってくる大切なテーマです。

現場の視点から、少し整理してみたいと思います。

親の期待に応えようとするこどもの「過剰適応」

ドラマの中では、小学生のこどもが夜遅くまで勉強をしているなど、教育虐待(心理的虐待)をうっすらと匂わせる描写がありました。

現実のご家庭においても、親御さんは決してこどもを苦しめようとしているわけではなく、「将来困らないように」「この子のために」という愛情から、つい習い事や勉強を頑張らせてしまうことがあります。

しかし、こどもは親の期待に敏感です。「お母さん(お父さん)をがっかりさせたくない」という思いから、自分の限界を超えて無理をしてしまう「過剰適応」の状態に陥り、ある日突然エネルギーが切れて動けなくなってしまうケースは少なくありません。

こどもに「自分の過去のトラウマ」を重ねていませんか?

今回のドラマの主題は、主人公(タツキ)がこどもに対して、自分自身の過去のトラウマを重ね合わせてしまう描写でした。

心理学でいう「転移・逆転移(相手に過去の重要な人物などの感情を投影してしまうこと)」に近い状態です。

実はこれも、親子関係において無意識に起こりやすい現象です。

「自分が昔、勉強ができなくて苦労したから、この子には同じ思いをさせたくない」
「自分が人間関係で傷ついた過去があるから、この子が孤立しているのを見るとたまらなく不安になる」

このように、親が「自分の過去のトラウマや後悔」をこどもに投影し、自分とこどもを同一視しすぎてしまうと、親御さん自身の不安がこどもに伝染し、結果的にこどもを追い詰めてしまうことがあります。

こどもは、親御さんとは別の人間であり、別の人生を歩んでいるという「境界線(バウンダリー)」を意識することが大切です。

こどもを支える大人こそ、自分の心と向き合う場所を

ドラマでは、こどもとの距離感(バウンダリー)の難しさも描かれていました。

行政の窓口のように厳格に線引きをしすぎるとこどものSOSを取りこぼしてしまいますし、逆に近すぎると親子のようにもたれ合ってしまいます。

だからこそ、親子という最も距離が近く境界線が曖昧になりやすい関係の中には、親でも学校の先生でもない「第三の大人」がクッションとして入ることが有効です。

海外の心理カウンセラーは、支援者自身が未消化のトラウマでこどもを傷つけないよう、必ず自分自身と向き合う「教育カウンセリング」を受けることが義務付けられています。

私自身は、支援者になる前に長年カウンセリングを受けていたので、自分自身と向き合う機会は多かったです。

不登校のこどもを一番近くで支え続けている親御さんは、立派な「支援者」です。

だからこそ、こどもを支える親御さん自身にも、自分の過去の経験や溜まった不安を吐き出し、心を整えるための場所が必要です。

「私の不安をこどもに押し付けてしまっているかもしれない」
「どう距離を取ればいいのか分からない」

そんな時は、どうか一人で抱え込まず、ティーンズ・プレイスの「初回相談(60分・無料)」をご利用ください。

親御さん自身の「心のメンテナンス(ガス抜き)」の時間として、一緒に状況を整理していきましょう。

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