前回の記事では、
「このままで大丈夫なのか」という不安は、
親が一人で背負うものではないとお伝えしました。
では次に、何を考えればよいのでしょうか。
文部科学省が示しているCOCOLOプランでは、
「心の小さなSOSを見逃さないこと」が強調されています。
これは学校だけの話ではありません。
家庭にも関わる視点です。
今回は、その考え方をもとに
三つの視点で整理してみます。
① 心のSOSを捕まえる目
学校に行けなくなるとき、
突然そうなったように見えることがあります。
しかし実際は、
もっと小さな変化から始まっていることが少なくありません。
・朝、少し無口になる
・「疲れた」が増える
・好きだったことへの関心が薄れる
・友だちの話題を避ける
どれも、単独では“問題”とは言えない変化です。
だからこそ見逃しやすい。
大切なのは、
原因を突き止めることではありません。
「最近、どう見えるか」に気づき続けること。
診断をするのは専門家の役割です。
親にできるのは、変化を丁寧に見ることです。
② 安心環境を整える
小さなSOSに気づいたとき、
すぐに答えを出そうとすると、関係が固くなります。
安心感は、問題解決よりも先にあります。
家庭でできることは、決して特別なことではありません。
・朝の攻防を長引かせない
・理由を無理に言語化させない
・生活の土台(睡眠・食事)だけは崩さない
派手ではありません。
でも、土台になります。
安心感がなければ、
どんな支援も届きません。
③ 孤立させないという視点
COCOLOプランの根底にあるのは、
「誰一人取り残さない」という考え方です。
それは、こどもだけではありません。
保護者もまた、孤立しないことが大切です。
家庭だけで抱える必要はありません。
学校、支援機関、地域――
役割を分けるという発想があります。
すぐに何かを決めなくてもいい。
でも、つながりは持っていていい。
孤立しない構造をつくることが、
長い目で見れば一番の予防になります。
おわりに
不登校は、
一つの原因で起きるものではありません。
だからこそ、
・小さな変化に気づくこと
・安心の土台を整えること
・孤立しない仕組みを持つこと
この三つが、土台になります。
大きなことをする必要はありません。
まずは、見守る目を整えることから。

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