こどもが学校に行けないとき、保護者が最初に知っておきたいこと

朝の光が入る、静かな部屋の窓辺 不登校の初期対応

① いま、起きていること

朝になると、体が動かない。

頭では「行かなきゃ」と思っているのに、
布団から出られない。

玄関まで行けても、涙が出てしまう。
お腹が痛くなる。
無言になる。

ある日は行ける。
でも次の日は行けない。

そんな日が、少しずつ増えていく。

本人も理由をうまく説明できません。

「なんとなく嫌だ」
「疲れた」
「わからない」

保護者は隣で見守りながら、

・どこまで休ませていいのか
・声をかけるべきか
・このまま長引くのではないか

と、不安だけが大きくなっていきます。

これが、多くのご家庭が最初に置かれる状況です。


② 不登校になったときに周囲から聞こえてくる声

インターネットを開けば、

「無理に行かせなくていい」
「甘やかしてはいけない」
「不登校の原因は家庭にある」
「不登校になるのは学校が悪い」

さまざまな意見が並びます。

親戚や知人からも、

「そのうち行くよ」
「今が踏ん張りどき」
と、善意の言葉が届きます。

でも、そのどれもが
わが子にそのまま当てはまるとは限りません。

情報が増えるほど、
「結局どうすればいいのか」が分からなくなります。


③ 本当に大切なのは「正解探し」ではありません

不登校に、ひとつの正解はありません。

「休ませるべきか」
「背中を押すべきか」

それは、状態によってまったく変わります。

大切なのは、

いま何が起きているのかを、
落ち着いて見極めることです。

疲労なのか。
人間関係なのか。
環境のミスマッチなのか。
発達特性や不安の影響なのか。

同じ「行けない」でも、
背景は一人ひとり違います。

だから、一般論だけでは判断できません。


④ 「このままで大丈夫」な場合もある

十分に休むことで、
自然にエネルギーが戻るケースもあります。

環境が整えば、
本人の中から「動こう」という気持ちが出てくることもあります。

焦らず待つことが、
最善になることもあります。


⑤ でも、「何もしない」とは違います

見守ることと、放置することは違います。

・家庭の中の空気
・親子の関係
・昼夜逆転の程度
・外とのつながり

これらを少しずつ整えていくことは、
“何もしない”ことではありません。

動かない時間にも、
できることはあります。


⑥ 一人で判断しなくて大丈夫です

「このままで大丈夫なのか」

その問いを、
親が一人で背負う必要はありません。

正解を急がなくてもいい。

でも、
一緒に整理する人はいたほうがいい。

迷っている段階からでも、
相談はできます。

まずは、今の状況をそのままお聞かせください。

うまくまとまっていなくても大丈夫です。

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