カテゴリー:価値観・思うこと
人を信じることの恐ろしさ、人を信じないことの恐ろしさ
こんばんは、鷹れんです(*´`)
「人を信じる」というのは、とても難しくて、こわくて、一筋縄ではいかないものです。
裏切られたらどうしよう。
信じてるのが自分だけだったらどうしよう。
重いって思われたらどうしよう。
常に不安はつきまとって、うまくいかないことばっかりです。
けれど、「人を信じない」というのも中々にしんどいもの。
私は人を信じることができませんでした。
高校生のとき部活動に参加していたのですが、当時の私は部員のことを一切信用できていませんでした。副部長を務めているにも関わらず、部長に対して「私のほうがちゃんとしてる」と思っていて、顧問の先生にも「どうせ一生懸命じゃない」と考えていました。
だから人に頼み事をしたとしても、最終チェックは必ず自分でしていたし、そもそも頼む前にすべて自分でこなしていました。部室の掃除、部員の出欠確認、部活動の練習スケジュール……。
今思えば「なんと生意気な」の一言ですが、それまでいじめを受けてきてばかりいた私にとって「人を信用する」というのは簡単なことではなかったのです。
人を信じても裏切られる。
裏切られるくらいなら、最初から全部ひとりでやったほうがいい。
悩み事ができたときも、なにかうまくいかないことがあっても、私は一切相談しませんでした。誰も頼らず、ひとりでどうにかしようとして……。でも結局、全部をひとりでやるなんてできっこないんですよね。
結果的に部員同士で関係が悪くなってしまって、部長たちと協力することになりました。
それでも、「自分のこと」に関しては最後まで相談できなかったです。したかったけど、笑われるのが怖くて、「そんなの悩むようなことじゃない」って言われるような気がしてしまって、言えなかったんです。
「人を信じる」ってどういうこと?
どうせ私のことを愛してくれる人なんていない。
そう思っていた頃は、「人を信じられない」ということを特に問題視はしていませんでした。
けれど、私のことを信じてくれる人に出会って、信じたいと思う人に出会って、「変わりたい」と考えるようになりました。
でも、どうしたらいいのか分かりませんでした。
「信じる」って、どういうことなのでしょう?
私はこれまで「信じる」ということは「裏切らないと確信する」ということだと思っていました。
この人なら私を傷つけない。
この人なら私を認めてくれる。
私がどんな子であっても大切にしてくれる。
でも、そういうことじゃないんじゃないでしょうか。
今、「信じてる人はいる?」と訊かれたら、何人か思い浮かぶ人がいます。
けれど別に「その人は私を傷つけない」と考えているわけではありません。そもそも相手がどんなに私のことを気遣ったとしてもお互いの感じ方は違うから「100%傷つけない」なんてできっこないんですよね。いつも、どこかですれ違いながら、それでもお互いに修正しながらやっているのだと思います。
今の感情を言葉にするなら
「この人になら傷つけてきたとしても理由があるはず」
です。
もっと言えば「この人になら傷つけられてもいい」という覚悟のことを「信じる」と表現するのだと思います。あるいは「子の人のためなら傷ついてもいい」。
生半可なものじゃありません。
それだけの覚悟を持って、私は今「人を信じる」と言っています。
よく考えたら、以前の「この人なら私を傷つけない!」って信頼じゃなくて期待なんですよね。
人に期待をしないというのは、私の生きる上でのルールであったりします。「してくれるはず」という色眼鏡で人を見ると、どちらも息が詰まってしまう気がするんです。
鷹れん
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全1件のコメント
わかるなあ。傷つけられてもいいという覚悟、私もしたなあ。
でも、どんなにいい人に出会って信じたいと願っても、結局傷付いて疲れていつのまにか信じられなくなってたみたいな時期とかくることもあるし。
今は、誰に対してもその覚悟が難しくて出来ない時期だなあ。ぼろぼろ。(笑)