カテゴリー:体験談・エピソード
取材をしていただいて分かった4つのこと
こんばんは、鷹れんです。
サイト内でも何度かお知らせしましたが、TBS番組『報道特集』9/3(土)放送回に、当サイト「ティーンズプレイス」が取り上げていただきました!!
私も管理人「中村玲菜」として(笑)取材を受けさせていただき、とても貴重な体験をすることとなりました。
完成形がどんなものか一切想像できていなかったのですが、番組を拝見するととても丁寧に扱っていただいていて。みんなの前では恥ずかしがりましたが、帰宅後録画していたものはひとりで何度も見返しました。笑
この貴重な体験を通して、いくつか学んだことがあります。
取材をしていただいて分かった4つのこと
1.「子どもの声」は決して届かないものじゃない
私はこれまでずっと、子どもの声というのは大人たちに踏み潰されるものだと考えていました。
小学生のときから親は私の声を聴いてくれたことなんて無くて、中学生のときだって親は勿論先生も私の声を無視しました。居場所も逃げ場も私には無くて、ただ、いつ捨てられるかも分からない恐怖に怯えて生きていたのです。
しかし今回の取材を通して「子どもの声」「当事者の声」は決して届かないものではないということを知れました。
わざわざティーンズプレイスのTwitterアカウントを探してくれる方がいたり、検索してサイトに訪れてくれる方がいたり、反響はもちろんありましたがそれもこれも番組内で丁寧に扱っていただけたからだと思います。
「鷹れんちゃんの声が心に響いたからだよー」
これほど丁寧に扱っていただけた嬉しさと驚きを話すと、そう言ってくれる人がいました。
中学生のときの私に見せてやりたいです。笑
2.自分の好きなことに本気になれば、絶対どこかで誰かが見つけてくれる
私は別に「いいことをしよう」とか「社会貢献をしよう」なんて想いでやっているわけではありません。
ただ、ずっと10代の居場所を作りたいと思っていて、そこにたまたまブログを書くスキルであったり時間的な余裕であったり人脈であったりがマッチして、この「サイト運営」というかたちになっています。
「大変そう」と声をかけてくれる方は多いし、実際楽なことばかりではありません。サイトを守っていく以上どうしたって「好きなことだけをやる」というわけにはいかないです。
でも、本質は好きなことをやっているだけだったりもします。サイト運営が好きで、ブログを書くことが好きで、その「好き」を守るためにやらなきゃいけないことがあったとしても、それは「義務」ではなくて。だからその分本気になれるし、「もっとこうしたい」「こういう機能をつけたい」といった想いが生まれるのだと思います。
好きだからこそ本気になれたし、本気になれたからこそ続けられました。そして続けられたからこそ、今のこういう出会いに結びついています。
3.応援してくれている人は意外と多い
今回、外部の方が「観ました!」と言ってくれることも多かったのですが、それと同じくらいこれまで付き合ってきた人たちからの応援コメントが届きました。
中には、ティーンズプレイスとはなんの関係もない大学や中高生時代の友人が「観たよ」と言っていたり・・・。なんだかちょっと照れくさいですが(笑)、やっぱり自分が本気になったことに対して「応援してくれる人がいる」「観てくれている人がいる」というのはとても大きなエネルギーになります。
サイトを始めた当初はアクセスだって今のようにたくさんあるわけではなくて、何度も挫けそうになりました。「今のやりかたが間違ってるんじゃないだろうか」と不安になる夜もありました。
でも、続けてきてよかったです。注げられる限りの力をここに注いできてよかったです。
これからもこの応援を胸に、日々精進してまいります(*´︶`*)♪
4.私はもう「何もできないかわいそうな子」ではない
私はずっと、自分のことを「かわいそうな子」だと思って生きてきました。
家族がまともじゃないことには気づいていたけれど、自分のせいなんだと感じていました。
学校に適応できない自分が悪いのだと。
これっぽっちの苦しみも我慢できずに負けている自分がダメなのだと。
他の誰を責めてもその声を聴いてくれる人はいなかったし、だったらいっそ全て自分自身の責任にしてしまったほうが楽だったんです。
でもある人が、私のことを「戦士」だと言ってくださいました。
今思い返してみれば、戦士というのもあながち間違いではない気もします。常にひとりで戦っていました。逃げることも許さず、全てを背負って生きてきたつもりです。
そんな私が今では、こうしてテレビに出演させていただいたり、人の心に響くような発信ができていたり、「頑張ってるね」と応援してもらえるような活動ができていたりします。
私はもう、何もできないかわいそうな子ではありません。
これから先どうなるかは分からないけれど、今回の経験は「絶対的な自信」となって、一生私のことを支えてくれているのだと思います。
そして、これから
私はこれまでたくさんの目標を掲げてきました。叶えたものもあるし、叶え途中のものもあるし、途中で諦めたものも、進路変更されて新たな目標となったものもあります。
そんな私に、また新しい目標がひとつ生まれました。
「今後は当事者だけでなく大人への発信も大切にしていきたい」
今回の件を通して、私は「当事者の声」というものの力強さを痛感しました。約10ヶ月という年月が長いのか短いのかは分かりませんが、私の「声」は、ティーンズプレイスに集まった「声」たちは、確かに誰かの心に響いたのです。
放送直後からサイトを観てくれる方や、ティーンズプレイスのTwitterアカウントをフォローしてくださる方がいて、「頑張ればいつか報われる」ということを感じることができました。
そんな今の私の目標は「大人への発信」です。
これまで私は「子どもから子どもへの発信」をおこなってきました。当事者である自分だからこそ、この「10代限定のコミュニティサイト」を運営することができています。
しかし、いくら私たちが「学校に行かなくても大丈夫」と伝えたからといって、学校に行きたくない子たちが行かなくて済むかというとそうではありません。
親、先生、地域の人、カウンセラーさん……誰でもかまわないけれど「大人の味方」が必要なんです。
今はフリースクールや「学校の代わりに行ける場所」が増えているけれど、それだっていつまでも親に秘密で通うことは出来ないし、無断欠席なんてしようものなら学校から親へ連絡がいってしまいます。そうすれば、当事者(子ども)の立場はますます悪くなるばかり。
「親に嘘吐くなんて悪い奴だ」「どうせサボってるだけなんだろう」「友達に意地悪されたからって、これだからゆとりは」
そんな心無い言葉に囲まれては、逃げ道が無くなってしまいます。
そういう子どもたちが「自殺」という選択肢をとったからといって、一体誰がその子ども本人を責めることができるのでしょう。
昨年、鎌倉の図書館が「学校に行くのが嫌なら図書館においで」というツイートをして話題となりました。結果は賛否両論でしたが、子どもたちにとって「学校に行かないことを受け入れてくれる存在」というのはとても大切なものです。
だから今度は「当事者に対して」だけではなく、「当事者のまわりの人たちに対して」の発信もできればと思っています。
それがどういうかたちで、いつ始まるのかはまだ分からないけれど、もしその時にはあたたかく応援していただけたら嬉しいです(*´`)
いつも応援してくださる皆様、これを機にサイトへ訪れてくれた皆様、誠にありがとうございます。
これからもティーンズプレイスをよろしくお願いいたします。
鷹れん
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